【賃貸物件】大学受験で国公立と私立を併願するケースの対応

日々の日記

大学進学予定の学生さんで、私立と国公立を併願する場合の対応についてです。

国公立の合否が出てからだと、物件が無くなるのでは?などのご相談を多くいただきます。

ケースバイケースですが、一般的な対応について説明します。

契約時期に関して

賃貸物件を抑える場合、基本的に即契約いただくのが前提です。

お部屋を押さえておいて、合否確定してから契約などは期間にもよりますが原則難しいです。

ただ、繁忙期になるとどんどんお部屋が埋まるので、早めに抑えたいところです。

どのようになるか、一般的な2つのパターンを紹介します。

早めに契約をしておく

先に契約をしておいて、国公立が受かったら解約するパターンです。

契約をするので解約すると違約金が発生するケースが多いと思いますが、とりあえず確実に物件を抑える事ができます。

国公立に受かって解約した場合、契約開始日より前であれば、違約金は発生するかもしれませんが解約可能な場合があります。

ここで重要なのが契約開始日(入居日)です。

特に後期日程を受験する場合、合否が3月20日などになるかもしれません。

となると契約開始日を過ぎてしまっているケースも多いと思います。

契約開始日を過ぎた場合は通常解約、つまり住んでないけど居住したのと同じ扱いになります。

この場合契約上は住んだ扱いなので、返金などの望みはかなり薄いです。

契約上は短期間居住して、すぐ退去したのと同じ扱いだからです。

鍵を受け取ったり受け取ってなかったり等の細かい事例はでてくるかもしれませんが、原則は契約開始日前後で決まります。

多くの学生さんが3月1日から契約をしていますが、この場合3月1日を過ぎると契約開始されています。

可能であれば元から3月10日ぐらいからの契約にしておくと、とりあえず前期の結果が出てから入居前に解約ができます。

紛らわしいので補足ですが、契約日と契約開始日は違います。

契約日とは契約手続きをした日で、書類に記入したり支払いをした日の事です。

契約開始日とは入居可能になる日の事で、入居日とも呼びます。

実際に入居(引っ越し)したかどうかは関係なく、契約上は原則その日から入居したと扱います。

合否が出てから契約をする

合否が確実になってから契約をするパターンです。

前期だと3月上旬にお部屋探しになりますので、まだお部屋は残っているかもしれません。

問題は後期受験の合否待ちで、3月末まで結果がわかりません。

この場合かなり厳しいお部屋探しになります。

後期日程だと3月末にお部屋探しすることになりますので、恐らく残っている物件はかなり少ないと思います。

また、毎年3月末である程度の退去はありますが、3月末で退去したお部屋は3月末の入居に間に合わない事が多いです。

退去してから次の入居までには、清掃などある程度の日数が必要だからです。

更に同じように国公立の結果待ちをしている方は一定数居ると想定されるので、かなり熾烈な物件の取り合いになる覚悟が必要です。

大切なのは事前の打ち合わせです

間違いないのは条件の良いお部屋から埋まります。

確実に物件を抑えるにはやはり早めに契約するしかありません。

事前(契約前)に国公立を受験する旨を伝えてどのような手続きになるのか、違約金はどうなるのかなどを確認してください。

合否結果によってキャンセルする旨を伝えると、契約自体してくれない大家さんも一定数いると思います。

大家さんも確実に入居してくれる人と契約したいからです。

だからと言って何も伝えず契約して、更に入居日を過ぎてしますと恐らくかなりの出費になる可能性が高いです。

法律的には細かく規定のないグレーゾーンが多いので、それぞれ個別で話し合いしないといけません。

ある程度の期間抑えておくには違約金は仕方ないので、事前に打ち合わせをしておくと想定外の出費にならずに済みます。

運が良いのか悪いのか・・

今回主に国公立受かった場合のキャンセルについて説明していますが、逆を言うと合否のタイミングで「合格してキャンセル」部屋が出る可能性があるということです。

気分的には凄く微妙ですが、国公立合格してキャンセルした人の部屋を、国公立落ちてお部屋探ししている方が借りる事ができます。

気持ち的にはイマイチですが、先に契約していたと言うことは条件の良いお部屋な事が多いので、その点だけはラッキーとも言えます。

結果的に全くないかもしれないのであてにしてはいけませんが、運が良ければ国公立受かってキャンセルした人の部屋が出てくるかもしれません。

学生以外でも同じです

進学に限らず就職の場合でも、赴任場所が未定などのケースがあります。

事前に大家さんに事情を話しておけば、ある程度譲歩してくれる可能性があります。

全て事情をお伝えいただいた方が、より良いご提案ができると思います。

事前に「〇〇日までにキャンセルすると無料、△△日までだと違約金〇〇円」など事前に決めておけばトラブルを未然に防げます(全ての物件でできる訳ではありませんが)。

SNSの情報に注意

注意しないといけないのが、SNSで「こうなりました」などの情報を信じてしまうことです。

法律的にはグレーゾーンの範囲が多いので、「たまたまその人がそうなった」だけです。

契約した時期、内容、入居日、管理会社の規約などにより全てバラバラです。

今の時代まずSNSで調べてしまいがちですが、真に受けないようにしてください。

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